ドラマ「イサン」あらすじ・相関図・ネタバレ解説

  • 2025年11月14日
  • 2025年11月14日
  • 相関図
18世紀の朝鮮王朝時代の壮大な宮殿の風景。

こんにちは。聖地巡礼ナビ、運営者の「八代 奮起」です。

韓国ドラマ「イサン」、壮大な物語で本当に面白いですよね。私も一度見始めると止まらなくなりました。ただ、ご存知の通り全77話とかなりの長編ですし、登場人物も非常に多くて、人間関係が「あれ、この人どっち側だっけ?」「どういう関係だっけ?」と複雑になりがちかなと思います。

今まさに「イサン」の全体的なあらすじはもちろん、特に複雑な相関図や、物語の核心に触れる重要なネタバレが気になって検索している方も多いかもしれませんね。

この記事では、イサンのあらすじや相関図、そして物語の核心的なネタバレ情報として、特に多くの方が気にされているソンヨンの死因や、衝撃的なホン・グギョンの裏切り理由、そして最大の黒幕は一体誰なのか、さらに主人公イ・サン自身の最終回がどうなるのか、といった核心的な部分も含めて、分かりやすく解説していきますね。

記事のポイント

  1. ドラマ「イサン」の基本的な概要と時代背景
  2. 複雑な人間関係が一目でわかる相関図(味方と敵)
  3. 導入からクライマックスまで、全話のあらすじダイジェスト
  4. ソンヨンやホン・グギョンら主要人物の衝撃的な結末

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イサンのあらすじ、相関図とネタバレの基礎知識

まずは物語の全体像を掴むために、基本的な情報をおさらいしておきましょう。このドラマがなぜ「名作」と呼ばれるのか、そのスケールの大きさが分かるかなと思います。

ドラマ「イサン」の概要とキャスト

「イサン」(原題:『이산』)は、韓国の放送局MBCが創立46周年記念として制作した、全77話の長編歴史大作(時代劇)ですね。

監督は、韓国時代劇の巨匠と呼ばれるイ・ビョンフン監督。彼の手がけた作品といえば、日本でも大ヒットした『宮廷女官チャングムの誓い』や『トンイ』など、数々の名作があります。この「イサン」も、イ・ビョンフン監督作品の特徴である、緻密な時代考証と重厚な人間ドラマが魅力です。

韓国での放送は2007年9月から2008年6月にかけてで、最高視聴率38.9%という驚異的な数字を記録する大ヒットとなりました。日本でもNHK-BS2での放送を皮切りに、NHK総合(地上波)でも放送され、日本国内における韓国時代劇ブームを牽引した作品の一つとして知られていますね。

物語の舞台:18世紀の朝鮮王朝

物語は18世紀の朝鮮王朝後期、激動の時代が舞台です。主人公のイ・サンは、朝鮮王朝第21代国王・英祖(ヨンジョ)の孫であり、後の第22代国王「正祖(チョンジョ)」となる人物です。

物語は1762年、イ・サンが11歳の時から始まります。彼の父である「思悼世子(サドセジャ)」が、政敵である老論(ノロン)派の陰謀と、父である英祖の誤解により、謀反の濡れ衣を着せられ、米びつに閉じ込められて餓死するという、朝鮮史上最も悲劇的と言われる事件から幕を開けます。

主要なキャスト陣

この重厚なドラマを支えたキャストも本当に素晴らしかったですね。

  • イ・サン(後の正祖)役:イ・ソジンさん 知的でカリスマがありながらも、父の死という深いトラウマを抱え、民を想う温かさを持つ主人公を見事に演じていました。
  • ソン・ソンヨン(後の宜嬪成氏)役:ハン・ジミンさん 本作のヒロイン。幼い頃にサンと出会い、図画署の画員として、そして後にサンの側室として、生涯をかけて彼を支え続ける健気な姿に胸を打たれます。
  • パク・テス役:イ・ジョンスさん サン、ソンヨンと幼馴染の親友。ソンヨンに一途な想いを寄せつつ、武官としてサンへの絶対的な忠誠を誓い、護衛官として生涯を守り抜きます。

他にも、サンの祖父・英祖役のイ・スンジェさんや、最大の敵・貞純王妃役のキム・ヨジンさんなど、ベテラン俳優陣の重厚な演技が物語に深みを与えています。

イ・サンとソンヨンの出会い

夜の宮殿で出会う幼い世孫(イ・サン)と女官見習い(ソン・ソンヨン)。

このドラマの物語は、まさにこの出会いから始まります。

主人公イ・サンが11歳の時、父・思悼世子の悲劇的な死を目の当たりにします(第1話)。父が無実の罪で米びつに閉じ込められ、苦しみながら死んでいく姿を、無力なサンはただ見ていることしかできませんでした。

「父を助けたい」。その一心で、夜中に食料を届けようとするサンですが、監視が厳しく近づけません。その絶望的な状況で出会うのが、宮中で働く女官見習いのソン・ソンヨンと、内官(宦官)見習いのパク・テスです。

事情を知ったソンヨンとテスは、危険を顧みずにサンの手助けをします。この一件で、サンは父との最後の対面を果たすことができますが、同時に三人は「王の孫」「女官見習い」「内官見習い」という身分を超えた、固い絆で結ばれます。

しかし、この出会いが原因でソンヨンとテスは宮中を追われることになり、三人は離れ離れに。この幼少期の出会いと約束、そして別れが、77話にわたる物語全体の根幹となり、彼らの運命を大きく動かしていくことになります。

イサンを支える味方と敵

玉座に座る朝鮮王朝の王(イ・サン)と、彼に対峙する臣下たち(老論派)。

全77話と長編な「イサン」の物語を理解する上で一番大事なのは、「思悼世子の死」を基準にした政治的な対立構造を把握することかなと思います。誰がイ・サンの味方で、誰が敵なのか。単なる血縁ではなく、この政治的な立ち位置が非常に重要です。

イ・サンの味方・協力者

イ・サンが「聖君」になるという父の遺志を継ぎ、腐敗した権力を改革しようとするのを、命がけで支える人たちがいます。

  • ソン・ソンヨン:幼馴染であり、生涯の恋人。図画署の画員として、後にサンの側室「宜嬪成氏」として、公私にわたりサンを支え続けます。
  • パク・テス:幼馴染であり、無二の親友。サンへの絶対的な忠誠を誓い、武官としてサンの護衛官(後に親衛部隊「壮勇営」の幹部)となり、生涯をかけてサンを守ります。
  • ホン・グギョン:(初期~中期)サンの世孫時代に登用された天才的な側近(右腕)。卓越した知略で老論派の陰謀を打ち破り、サンの即位に絶大な貢献をします。
  • 英祖(ヨンジョ):サンの祖父(第21代国王)。最愛の息子(思悼世子)を死なせた張本人ですが、孫のサンの明晰な頭脳と民を想う資質を見抜き、厳しくも王としての帝王学を叩き込み、最終的にサンに王位を譲ります。
  • ヒョイ王妃:サンの正室。サンとの間に子供はいませんでしたが、サンを深く理解し支える賢明な王妃です。ソンヨンがサンの支えになると確信し、彼女を側室に推薦するほど懐の深い人物です。
  • チェ・ジェゴン / チョン・ヤギョン:サンの即位後、南人(ナミン)派など、旧来の党派を超えて登用された改革派の忠臣たちです。

イ・サンの敵対勢力(老論・僻派)

一方で、思悼世子を死に追いやり、その息子であるサンが王位に就くことを阻止しようとする敵対勢力(主に老論・僻派)が、常にサンの命を狙います。

  • 貞純王妃(チョンスンワンフ):物語最大の黒幕(ラスボス)です。英祖の継妃(若き日の英祖の妻)であり、サンから見れば義理の祖母にあたります。老論派(僻派)を率い、思悼世子の死に深く関与し、サンの即位を生涯にわたり妨害し続けます。
  • ファワン翁主(オンジュ):サンの叔母(英祖の娘)。父・英祖の寵愛を独占してきましたが、その愛が甥のサンに移ることを恐れ、老論派と結託。兄である思悼世子の死に関与した黒幕の一人です。
  • チョン・フギョム:ファワン翁主の養子。老論派の若きリーダー格として、卓越した頭脳で数々の陰謀を企て、サンを窮地に陥れます。
  • チェ・ソクチュ:老論派の重臣であり、権力の中枢にいる人物です。

この「味方」と「敵」の構図が、物語が進むにつれて変化していくのも、このドラマの面白いところですね(特にホン・グギョンの立ち位置の変化は、物語後半の重要なポイントです)。

複雑な人間関係を示す相関図

「イサン」の相関図が複雑なのは、こうした政治的な対立に、幼馴染の友情や恋愛感情が絡み合ってくるからですね。

主要な登場人物の関係性を、テキストベースの相関図としてまとめてみました。これを見ると、誰が味方で誰が敵なのか、そして恋愛関係がどうなっているのか、一目で分かりやすいかなと思います。

登場人物役職・立場イ・サンとの関係概要
イ・サン主人公(世孫 → 正祖)父の死の謎を抱え、改革を目指す第22代国王。
ソン・ソンヨン図画署の画員 → 側室味方・最愛の人幼馴染。サンの側室(宜嬪成氏)となり王子を産むが、悲劇的な結末を迎える。
パク・テス内侍見習い → 護衛官味方・親友幼馴染。ソンヨンに片想いしつつ、生涯をかけてサンを守る武官。
ホン・グギョンサンの側近(右腕)味方 → 対立天才的な策士。サンの即位に貢献するが、後に権力に溺れ失脚する。
英祖(ヨンジョ)サンの祖父(第21代国王)味方(中盤)息子(思悼世子)を死なせたが、孫のサンに王位を譲る。物語中盤で死去。
ヒョイ王妃サンの正室味方サンを支える賢明な王妃。ソンヨンにも優しく接し、側室に推薦する。
貞純王妃最大の黒幕(ラスボス)英祖の継妃(サンの義理の祖母)。老論派の首領として生涯サンと対立。
ファワン翁主サンの叔母老論派と結託し、サンの父(思悼世子)を死に追いやった黒幕の一人。
チョン・フギョムファワンの養子老論派の若き策士。サンの暗殺や失脚を何度も企てる。
ウォンビンサンの側室対立(間接的)ホン・グギョンの妹。兄の権力強化のため側室になるが、想像妊娠騒動で宮廷を混乱させる。

恋愛関係の相関図

政治的な対立だけでなく、恋愛模様も見どころです。

  • イ・サンとソン・ソンヨン:物語の根幹をなす純愛。幼少期に出会い、身分を超えて惹かれあいます。
  • パク・テスからソン・ソンヨン:テスは幼少期からソンヨンを一途に想い続けます。しかし、ソンヨンのサンへの想いを知り、二人の幸せを願い、見守る道を選びます。このテスの切ない片想いも涙を誘いますね。
  • イ・サンとヒョイ王妃:サンの正室。サンとの間に恋愛感情は希薄に見えますが、政治的なパートナーとして、また人間として深く信頼し合っています。
  • イ・サンとウォンビン:ホン・グギョンの権力強化のためにサンの側室となりますが、サンからの寵愛は得られず、悲劇的な結末を迎えます。

この相関図は物語の主要な関係性を示したものです。ドラマは全77話と長く、他にも多くの人物が登場し、特に政治的な関係性は変化していきます。あくまで全体像を掴むための目安としてご覧くださいね。

イサン全話のあらすじ、相関図、ネタバレ解説

ここからは、物語の核心に触れるネタバレを本格的に含んでいきます。「イサン」のあらすじを追いながら、相関図の中でも特に重要な人物たちが、どのような運命をたどるのか、その結末について時系列で詳しく見ていきましょう。

【重要】この先は重大なネタバレを含みます

まだドラマを最後まで見ていない方、結末を知りたくない方は、ここで引き返すことを強くおすすめします

序盤から中盤のあらすじ

物語は、幼少期の出会いと別れ(第1話~第5話)を経て、9年後、青年に成長したサンの「世孫(セソン)時代」が中心に描かれます。

9年後の再会と世孫時代の陰謀

都に戻っていたソンヨン(図画署の茶母)とテス(武官を目指す)は、サンと感動的な再会を果たします(第6話~)。しかし、それは同時に、サンを排除しようとする老論派との本格的な戦いの始まりでもありました。

サンの叔母であるファワン翁主や、その養子チョン・フギョムら敵対勢力は、世孫であるサンを失脚させ、命を奪うために、次々と陰謀を仕掛けてきます。刺客を送り込むのは日常茶飯事、政治的な罠も数知れません。

この絶え間ない危機の中で、サンはホン・グギョンを側近に登用します。彼の天才的な知略によって、サンは何度も窮地を脱し、敵の正体に迫っていきますね。

英祖の認知症と緊迫の譲位劇

中盤のクライマックスは、サンの祖父・英祖の認知症と譲位を巡る攻防です(第38話~第43話)。

50年以上も王位にあった名君・英祖ですが、老いや認知症には勝てません。会議の場で突然サンを認識できなくなるなど、症状が悪化していきます。

最大の敵である貞純王妃は、この好機を逃しません。英祖が認知症なのを利用して「サンを廃位する」という書状を書かせ、それを盾にサンを逮捕しようとします。サンは絶体絶命のピンチに陥ります。

中盤の重要ポイント:思悼世子の手紙

この最大の危機を救ったのが、ソンヨンでした。彼女が思悼世子の遺品の中から、父・英祖に宛てた手紙を発見します。そこには、父である英祖への想いと、自身の無実が綴られていました。

手紙を読んだ英祖は正気を取り戻し、サンを呼び寄せます。そして、自分が認知症であるため、サンに王位を譲ると告げます。

英祖が倒れた隙に貞純王妃がクーデターを起こそうとしますが、意識を取り戻した英祖によって王妃一派は取り押さえられ、王妃は平民に降格。英祖はサンへの譲位を正式に宣言し、生家で静かに息を引き取ります(第44話)。

そして第45話、サンはついに即位式を迎え、全ての臣下の前であの有名なセリフ「私は、思悼世子の息子だ」と宣言します。これは、父の正当性を回復させると同時に、父を死に追いやった老論派への宣戦布告でもありました。

終盤のあらすじとホン・グギョンの裏切り

即位後、サンは本格的な改革に着手します。しかし、ここで大きな転機が訪れます。あれほど信頼していた側近、ホン・グギョンの裏切り(失脚)です。

権力の頂点と妹ウォンビンの入宮

ホン・グギョンは、サンの即位に貢献した最大の功臣として「都承旨(トスンジ)」(王の秘書室長)となり、絶大な権力を握ります。彼は「勢道政治」と呼ばれる、王の側近が政治を牛耳る体制を作り上げようとします。

その権力をさらに強固にするため、彼は自分の妹(ウォンビン)をサンの側室として入宮させます(第54話)。外戚(王の親戚)として、権勢を振るおうとしたわけですね。

しかし、サンはウォンビンを迎えた初夜に、ソンヨンのいる図画署へ向かうなど、ウォンビンを寵愛することはありませんでした。

転落の引き金「ヒョイ王妃暗殺未遂」

側室として宮殿に入っていくウォンビン(ホン・グギョンの妹)の後ろ姿。

焦るホン・グギョンと妹ウォンビンは、「懐妊した」と嘘をつきますが、これが「想像妊娠」であったことが判明(第61話)。ウォンビンは心労もたたって急死してしまいます。

最愛の妹を失ったことで、ホン・グギョンは精神の平衡を失っていきます。彼は「妹の死はヒョイ王妃(サンの正室)のせいだ」と逆恨みし、ついにヒョイ王妃の暗殺を企てるという大逆罪を犯してしまいます(第67話あたり)。

これがホン・グギョンの裏切り(失脚)の直接的な理由です。計画は発覚し、彼は捕らえられます。かつて最も信頼した腹心の裏切りに、サンは深く傷つきます。

大逆罪で本来は死罪ですが、サンは苦悩の末、これまでの功績に免じて死罪を減刑し、流刑(追放)に処します。ホン・グギョンはその後、流刑地でサンへの謝罪の言葉を残し、孤独に病死するという、非常に悲しい最期を迎えました。

ソンヨンの死因と悲しい結末

病床のソン・ソンヨンの手を握り、悲しむ王イ・サン。

「イサン」の物語全体を通して、最も悲劇的で涙を誘うのが、ヒロインであるソン・ソンヨンの結末です。

ホン・グギョンの失脚後、サンは改めてソンヨンを側室「宜嬪(ウィビン)」として宮殿に迎えます(第68話~)。幼い頃に出会った二人が、多くの障害を乗り越えてようやく結ばれた瞬間でした。二人の間には待望の第一子(王子、後の文孝世子)も生まれ、サンは人生で最も幸せな時を過ごします。

しかし、幸せは長くは続きませんでした。文孝世子は幼くして、はしかにより命を落としてしまいます(第74話)。

深い悲しみに暮れる中、ソンヨンは再び懐妊します。喜びも束の間、彼女自身が重い病に侵されていることが発覚します。劇中では「臓結病(チャンギョルビョン)」と呼ばれていました。これは、現代でいう肝臓がんや肝硬変にあたる、当時の医学では不治の病だったそうです。

ソンヨンは、お腹の子(第二子)に害が及ぶことを恐れ、薬の服用を拒否します。そのため病状は急速に悪化し、第76話、サンの腕の中で静かに息を引き取ります。彼女の最期は、サンの腕の中で、幼い頃のサンとテスとの楽しかった思い出を語りながら…という、本当に涙なしには見られないシーンですね。

イ・サンの最終回と死因

最愛のソンヨン(第76話)や、かつての腹心ホン・グギョンに先立たれ、サン自身も持病が悪化していきます。

最後の情熱「水原華城」

ユネスコ世界遺産にも登録されている、イ・サンが建設した水原華城の壮大な城壁。

それでもサンは、父・思悼世子の遺志を継ぎ、民のための「聖君」となるべく、最後の情熱を改革に注ぎ続けます。その集大成ともいえるのが、「水原華城(スウォンファソン)」の建設です。

これは、父・思悼世子の墓を移し、党派を超えた人材を集めて新しい政治を行うための理想都市を建設する、壮大なプロジェクトでした。この水原華城は、サンの改革精神と実学(科学技術)の結晶であり、現代ではその歴史的価値が認められ、ユネスコの世界遺産にも登録されています。(出典:UNESCO World Heritage Centre “Hwaseong Fortress”

最終回のラストシーンと死因(毒殺説)

しかし、改革は道半ば、第77話(最終回)、1800年6月にサンは病に倒れ、49歳でその波乱の生涯を閉じます

ドラマの最終回では、病床のサンが、亡くなったソンヨンの幻(あるいは霊魂)と再会し、「もうお休みください」と労われるシーンが描かれます。そして、サンが幼い日にソンヨン、テスと出会った宮殿の思い出の場所を(霊魂として、あるいは回想として)訪れ、民の平和な姿を見届け、笑顔のソンヨンと再会するという幻想的なラストシーンで、77話の壮大な物語は幕を閉じます。

イ・サンの死因についての考察

ドラマでは持病の悪化による「病死」として描かれていますが、史実では、彼の死はあまりにも突然であったため、黒幕である貞純王妃による毒殺説も根強く存在します。ドラマではこの説を直接採用せず、あくまで病死として、彼の生涯をドラマチックに締めくくった形ですね。

物語の黒幕は誰か?

この物語で一貫してイ・サンと敵対し続けた、文句なしの最大の黒幕は、「貞純王妃(チョンスンワンフ)」です。

彼女はサンの祖父・英祖の継妃(サンの義理の祖母)という立場でありながら、老論派(僻派)の首領として、サンの父・思悼世子の死を主導しました。

そして、その息子であるサンが王位に就けば自分たち一派が粛清されることを恐れ、サンが世孫の時代から即位後、そしてサンの最期に至るまで、生涯にわたってサンを苦しめ続けました

ファワン翁主やチョン・フギョムといった他の敵が次々と失脚していく中で、彼女だけは英祖に一度平民に降格させられても、サンの即位後に大妃(テビ)として復権し、最後まで最大の政治的ライバルとして立ちはだかります。

ドラマはイ・サンの死で終わりますが、史実では、サンの死後、彼女が幼い新王(純祖)の摂政として政治の実権を握り、サンが進めた改革(水原華城など)の多くを覆してしまったとされています。そういう意味では、貞純王妃はドラマの中で唯一「勝利なき敵」として、最も恐ろしい結末を迎えたと言えるかもしれません。

パク・テスは最後まで生き残る?

サン、ソンヨンと共に幼少期を過ごした、もう一人の主人公ともいえるパク・テス。彼はどうなったのでしょうか?

結論から言うと、パク・テスは最後まで生き残ります

彼はソンヨンへの一途な想いを胸に秘めながら、その生涯をサンの護衛官として捧げます。ソンヨンがサンの側室になると聞いた時は、一度だけ自分の想いを告白しますが、二人の幸せを願って身を引き、生涯二人を守り抜きました。

ソンヨンが亡くなり、サンも亡くなった後、彼はサンの遺志(水原華城の防衛や、壮勇営の育成)を継ぐ者たちを、父のような温かい目で見守り続ける姿が描かれています。

幼馴染3人のうち、サンとソンヨンが先に逝ってしまい、テスだけが残されるという結末は、彼の忠義深さやソンヨンへの一途な想いを知っているだけに、なんとも切ないですね。

イサン あらすじ、相関図、ネタバレ総まとめ

今回は、韓国ドラマ「イサン」について、そのあらすじ、相関図、そして物語の核心となるネタバレ(結末)を詳しく解説してきました。

イ・サンの波乱の生涯、ソンヨンとの身分を超えた悲しい恋、そしてホン・グギョンのような側近の栄光と転落、貞純王妃との生涯にわたる政治的対立など、全77話は本当に見応えのある壮大な物語だったかなと思います。

特に、「ソンヨンの死因」や「ホン・グギョンの裏切り」、「黒幕の正体」といった核心部分は、このドラマの人間ドラマの深さを象徴していますね。

この記事が、「イサン」のあらすじや複雑な相関図、そしてネタバレの結末を知りたかった方にとって、物語をより深く理解するためのお役に立てていれば嬉しいです。

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