first love 初恋の相関図を解説!キャスト・謎をネタバレ

  • 2025年10月2日
  • 2025年10月3日
  • 相関図
『First Love 初恋』特別映像「First Love」ロング版 – Netflix

Netflixで2022年11月24日に配信が開始され、国内外で大きな話題を呼んだドラマ『First Love 初恋』。複雑に絡み合う登場人物たちの関係性を理解するために、first love 初恋の相関図を探している方も多いのではないでしょうか。この記事では、ドラマの魅力をより深く味わうために、登場人物の相関図をはじめ、豪華なキャスト情報、気になる最終回までのあらすじネタバレありで徹底解説します。さらに、物語に散りばめられた伏線回収の考察や、美しい北海道のロケ地、そして一部で囁かれる「初恋 Netflix 気持ち 悪い」という感想の真相にも迫ります。また、全9話のエピソードガイドを追いながら、物語の核心である「ドラマ「ファーストラブ」で記憶を失くした理由は何ですか?」という疑問や、「First Loveの初恋はなぜ青色なのか?」といった演出の謎も解き明かしていきます。「木戸大聖は初恋で何歳でしたか?」「ファーストラブの井浦新は何をしているの?」といったキャストに関する細かな疑問にもお答えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

記事のポイント

  1. 登場人物の関係性が分かる相関図とキャスト情報
  2. 最終回までのネタバレあらすじと各話の見どころ
  3. 物語に隠された伏線や象徴的な演出の考察
  4. 視聴者の様々な感想や作品に関するQ&A
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first love 初恋の相関図を分かりやすく解説

夜の公園に立つ桜の木を中心に、ドラマ「First Love 初恋」の登場人物たちの複雑な関係性が視覚的に表現された相関図。主要な登場人物の顔写真が配置され、それぞれの関係性が矢印で示されている。
聖地巡礼ナビ・イメージ
  • 主要キャストと役柄を一覧で紹介
  • あらすじをネタバレありで時系列解説
  • 全9話のエピソードガイドを総まとめ
  • 木戸大聖は初恋で何歳でしたか?
  • ファーストラブの井浦新は何をしているの?
  • 物語の舞台となった北海道のロケ地巡り

主要キャストと役柄を一覧で紹介

窓の外に雪景色と山々が広がる暖炉のある部屋で、日本の家族が皆で笑顔で集まっている様子。手前にはライラックの花が飾られたテーブルがある。
聖地巡礼ナビ・イメージ

『First Love 初恋』の魅力は、なんといっても満島ひかりさん、佐藤健さんをはじめとする実力派俳優たちが織りなす繊細な人間ドラマにあります。彼らの演技が、20年という長い歳月の中で変化していくキャラクターの心情を見事に表現しています。ここでは、物語の中心となる登場人物たちを、相関図をイメージしながら理解できるよう、キャスト情報とともに表形式で詳しくご紹介します。

若き日の也英と晴道を演じた八木莉可子さんと木戸大聖さんの透明感あふれる演技も、満島ひかりさんと佐藤健さんの円熟した演技も、どちらも本当に素晴らしいですよね。世代を超えて感情移入できるキャスティングが光ります。

役名キャスト役柄の概要
野口 也英(のぐち やえ)満島ひかり /
八木莉可子(10代)
キャビンアテンダントになる夢を抱いていましたが、不慮の事故で運命が大きく変わってしまいます。現在は札幌でタクシードライバーとして働きながら、一人息子を育てるシングルマザーです。
並木 晴道(なみき はるみち)佐藤健 /
木戸大聖(10代)
かつて航空自衛隊のパイロットになるという夢を叶えましたが、現在は退官し、セキュリティ会社で働いています。高校時代の初恋の相手である也英のことを、20年近く経った今でも忘れられずにいます。
向坂 行人(こうさか ゆきひと)向井理優秀な脳外科医。交通事故に遭った也英の担当医となったことがきっかけで親密になり、のちに結婚します。しかし価値観の違いから離婚し、也英との間に生まれた息子・綴の親権を持っています。
野口 幾波子(のぐち きなみこ)小泉今日子也英の母親。娘が遭った事故をきっかけにその将来を深く案じており、也英と晴道との関係を快く思っていません。娘の幸せを願うあまり、時に過干渉になる一面もあります。
津島 恒美(つしま つねみ)夏帆カウンセラーとして働く、現在の晴道の恋人です。晴道との結婚を真剣に考えていますが、彼の心の中に忘れられない初恋の相手がいることを知り、複雑な心境に揺れ動きます。
河野 凡二(こうの ぼんじ)中尾明慶晴道の高校時代からの無二の親友であり、良き理解者です。後に晴道の妹・優雨と結婚し、義理の弟という関係にもなります。常に晴道のことを気にかけているお調子者ですが、情に厚い人物です。
並木 優雨(なみき ゆう)美波晴道の実の妹。幼い頃の事故が原因で聴力を失っていますが、常に前向きで明るい性格です。手話でコミュニケーションをとり、兄である晴道の幸せを心から願っています。
向坂 綴(こうさか つづる)荒木飛羽也英と行人の一人息子。父親からは医者になることを期待されていますが、本人は音楽、特に作曲に強い情熱を抱いています。偶然出会った晴道やダンサーの詩に影響を受け、自らの夢を追い求め始めます。
古森 詩(こもり うた)アオイヤマダプロのダンサーとして世界中を飛び回る、非常に自由奔放な精神の持ち主です。綴の音楽の才能をいち早く見出し、彼の世界を大きく広げるきっかけを与える重要な人物です。

主要な関係性と相関図

物語の中心は、野口也英(満島ひかり)と並木晴道(佐藤健)の20年余りに渡る忘れられない初恋の記憶です。

  • メインカップル(初恋の相手)
    • 野口 也英(満島ひかり)⇄ 並木 晴道(佐藤健)
  • 也英を取り巻く人々
    • 也英 ← 旺太郎(濱田岳):一途に想う同僚
    • 也英 ← 幾波子(小泉今日子):運命を翻弄する母
  • 晴道を取り巻く人々
    • 晴道 ⇄ 優雨(美波):妹
    • 晴道 ⇄ 凡二(中尾明慶):学生時代からの悪友
  • 物語の運命を左右する人物
    • 也英・晴道 ← 行人(向井理):脳外科医(運命に重要な手がかりを与える)
    • 昭比古(井浦新):物語のキーを握る
  • 新しい初恋の予感?
    • (荒木飛羽):初恋に無自覚な中学生 ⇄ 古森 詩(アオイヤマダ):ダンサー(出会う)
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あらすじをネタバレありで時系列解説

このドラマの大きな特徴は、1990年代後半から始まる「過去」と、2018年以降の「現在」が、ジグソーパズルのピースのように巧みに交錯しながら進むストーリー構成です。この構成によって、登場人物たちの心の変化や、変わらない想いがより深く描き出されています。ここでは、物語の全体像を理解しやすくするために、少し複雑な時間軸を整理し、重要なネタバレを含みながら詳しく解説します。

物語の核となるポイント

物語の根底に流れるのは、高校時代に運命的に出会い、強く惹かれ合った野口也英と並木晴道の20年以上にわたる壮大な愛の軌跡です。しかし、ある悲劇的な交通事故をきっかけに二人の道は無情にも分かたれ、それぞれ全く別の人生を歩むことになります。失われた記憶と、忘れられなかった初恋が、長い時を経て再び交差する様が感動的に描かれます。

【過去】1998年~ 運命の出会いと突然の別れ

1998年の冬、北海道の田舎町。ごく普通の高校生だった也英(八木莉可子)は、少し悪ぶっているけれど根は純粋な同級生、晴道(木戸大聖)に恋をします。

【現在】2018年~ 運命の再会

事故から約20年の歳月が流れた2018年。也英(満島ひかり)は夢を諦め、札幌でタクシードライバーとして生計を立て、晴道(佐藤健)は自衛隊を退官後、セキュリティ会社の警備員として、偶然にも同じ街で静かに暮らしていました。ある雪の日、晴道は信号待ちの車中から、偶然にもタクシーを運転する也英の姿を見かけ、一方的に彼女を認識します。もちろん也英は晴道のことを覚えていません。しかし、この運命の再会をきっかけに、長い間止まっていた二人の運命の歯車が、再びゆっくりと、しかし確実に動き始めるのです。

全9話のエピソードガイドを総まとめ

『First Love 初恋』は全9話で構成されており、各エピソードで過去と現在のピースが少しずつはまっていき、物語の全貌が明らかになる巧みな作りになっています。ここでは、各話のタイトルとあらすじを、物語をより深く理解するためのポイントと共に見ていきましょう。

話数タイトルあらすじと見どころ
第1話リラの花咲く頃タクシー運転手の也英と警備員の晴道。それぞれの現在の生活と、二人が運命的に出会った輝かしい高校時代の過去が描かれます。ライラックの花が重要なモチーフとして登場します。
第2話きみの声高校時代の初々しいデートの約束が微笑ましいエピソード。現在の也英は、特別な人からの思いがけないプレゼントに心ときめかせます。二人の距離が少しずつ縮まり始めます。
第3話ナポリタン2001年、上京した也英と自衛隊に入隊した晴道。それぞれの新しい生活と遠距離恋愛が始まります。一方、也英の息子・綴はダンサーの詩に強く惹かれていきます。思い出の味「ナポリタン」が鍵となります。
第4話Space Oddity現在の也英と晴道は、ぎこちないながらもメールのやり取りをする仲に。幼い也英が火星探査機「のぞみ」に夢を託した過去が明かされ、彼女の人生と重ね合わせて描かれます。
第5話Talk in Sign Language高校生の也英は晴道の温かい家族と対面し、彼のルーツに触れます。現在の晴道は、恋人である恒美との関係に悩み、正直な気持ちを伝えようとします。手話でのコミュニケーションが印象的です。
第6話The Sixth Sense若くして母となり、裕福ながらも心に孤独を抱える20代の頃の也英の生活と苦悩が詳細に描かれます。現在の晴道は、怪我から職場に復帰しますが、心は晴れません。
第7話夢のあとさきCAになる夢を諦め、食品工場で働く也英の辛い過去が明かされます。同時期、晴道は自衛官として復興支援のためイラクへ向かう準備をしており、二人の人生が大きく隔たっていたことが示されます。
第8話或る午後のプルースト効果高校卒業の時、ライラックの木の下にタイムカプセルを埋めた二人の大切な約束。現在の也英は晴道への抑えきれない想いを自覚し、ついに失われた記憶を取り戻す劇的なきっかけが訪れます。
第9話初恋全ての記憶を取り戻した也英は、一つの手紙を手に、晴道を追って遠くアイスランドへと旅立ちます。20年以上の時を経て、二人の初恋が再び結ばれる、壮大で感動的なフィナーレです。

木戸大聖は初恋で何歳でしたか?

本作で多くの視聴者を魅了し、ブレイクのきっかけを掴んだのが、10代の若き日の並木晴道を演じた木戸大聖(きど たいせい)さんです。彼の瑞々しくも力強い演技が、物語の切なさと輝きを一層際立たせ、多くの共感を呼びました。

木戸大聖さんのプロフィールと役作り

木戸大聖さんは1996年12月10日生まれです。ドラマの撮影は2021年から行われており、当時24歳から25歳で10代の高校生役を演じていたことになります。彼の持つ爽やかで少年のような雰囲気が、やんちゃでありながら一途な晴道というキャラクターに見事にマッチしていました。

彼は2017年から芸能活動を開始し、NHK BSプレミアム『おとうさんといっしょ』に「たいせいおにいさん」として3年間レギュラー出演した経験もあります。本作への出演にあたっては、役作りのために体重を増やしたり、佐藤健さん演じる大人の晴道との連続性を意識した演技を心がけたそうです。本作での好演をきっかけに、一気に注目度が高まった実力派若手俳優の一人と言えるでしょう。

ファーストラブの井浦新は何をしているの?

独特の存在感で数々の作品に深みを与える名優・井浦新(いうら あらた)さん。彼が本作で演じたのは、主人公・野口也英の父親である昭比古(あきひこ)という、物語の鍵を握るミステリアスな役柄です。

昭比古は、特定の場所に定住せず、世界中を自由に旅して回る人物で、也英とは離れて暮らしています。

彼の型にはまらない自由な生き方は、良くも悪くも也英の人生観や価値観に大きな影響を与えており、彼女の行動原理を理解する上で欠かせない重要なキャラクターの一人です。登場は少なくとも、井浦新さんの飄々としつつも奥深い演技が、この少し謎めいた父親像に確かな説得力と人間味をもたらしています。

物語の舞台となった北海道のロケ地巡り

『First Love 初恋』のもう一つの主役とも言えるのが、物語の主要な舞台となった北海道の息をのむほど美しい風景です。どこまでも広がる雪景色、雄大な自然、そして札幌の洗練された街並みが、二人の20年にわたる壮大な物語を感動的に、そして詩的に彩りました。

ドラマの世界的なヒットを受け、札幌フィルムコミッションは「First Love 初恋 札幌ロケ地マップ」を作成・配布し、多くのファンが「聖地巡礼」に訪れるほどの社会現象となりました。ここでは、マップに掲載されている代表的なロケ地をいくつかご紹介します。

主なロケ地(札幌市内)

  • 札幌市天文台:現在の也英と晴道が火星の大接近を一緒に眺めた、ロマンチックで重要な場所です。
  • サッポロファクトリー:晴道が警備員として働く「ノーザンライツビル」のロケ地として使われました。巨大なアトリウムが印象的です。
  • 平岸ハイヤー株式会社:也英が勤務するタクシー会社「螢星交通」の外観として登場。彼女の現在の生活を象徴する場所です。
  • 大通公園・さっぽろテレビ塔:晴道が也英との待ち合わせをするシーンなどで、札幌のランドマークとして何度も登場します。
  • 札幌駅前通:也英がタクシーを日々走らせる中心街であり、第1話で晴道がライラックの花束を持って駆け込んだタクシー乗り場もここにあります。
  • 西洋軒(小樽市):ロケ地マップには載っていませんが、二人の思い出の味である「ナポリタン」が登場する、創業100年近い歴史を持つレトロな洋食店です。

これらの場所を実際に訪れることで、ドラマの世界観にさらに深く浸ることができるでしょう。季節によって全く違う表情を見せる北海道の風景と共に、也英と晴道の物語に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

first love 初恋の相関図から考察する物語の謎

  • 也英が記憶を失くした理由は何ですか?
  • なぜ青色が象徴?First Loveの初恋の色彩
  • 見事に散りばめられた伏線回収を考察
  • 「初恋 Netflix 気持ち 悪い」との感想の訳
  • 最終回とfirst love 初恋 相関図のまとめ

也英が記憶を失くした理由は何ですか?

物語の最も重要な転換点であり、多くの視聴者が心を痛め、そして抱く最大の疑問が「なぜ也英は記憶を失ってしまったのか?」という点です。その直接的な理由は、大学1年生の12月頃、晴道との些細な喧嘩の帰りに遭った悲劇的な交通事故にあります。

この事故により、也英は頭部に強い衝撃を受け、脳に損傷を負いました。その結果、晴道と出会ってから事故に遭うまでの約3年間の記憶を完全に失ってしまう「逆行性健忘」という深刻な状態に陥ってしまったのです。これが、輝かしい未来を約束したはずの二人が、20年近くもの間、全く別の人生を歩むことになった残酷な原因でした。

事故がもたらした悲劇的な連鎖

記憶を失った也英は、当然ながら深く愛し合っていた恋人、晴道の存在そのものを忘れてしまいます。突然の出来事に混乱する晴道と、娘の将来を案じる母親の幾波子(小泉今日子)。幾波子は、これ以上娘を傷つけまいとする親心から、晴道を也英から意図的に遠ざけるという苦渋の決断をします。その後、也英はリハビリの過程で担当医であった行人(向井理)と出会い、彼に支えられる中で新たな人生を歩み始めますが、心のどこかには常に説明のつかない埋められない喪失感を抱え続けることになります。このように、この事故は単に記憶を奪っただけでなく、二人の運命そのものを大きく捻じ曲げ、周囲の人々の人生にも深い影を落とす悲劇的な出来事だったのです。

なぜ青色が象徴?First Loveの初恋の色彩

雪が降る夜、バスの中で窓の外を憂鬱な表情で見つめる日本人女性。彼女は赤いヘッドホンを首にかけ、手に赤いカセットプレーヤーを持っている。
聖地巡礼ナビ・イメージ

『First Love 初恋』を観た多くの人が、その映像の圧倒的な美しさ、特に印象的に使われる「色」の演出に気づいたのではないでしょうか。本作では色彩が物語や登場人物の心情を表現する重要な役割を担っており、中でも「青」は特別な意味を持つシンボルカラーとして、全編を通して一貫して使用されています。

寒竹(かんちく)監督こだわりの「寒竹ブルー」

この作品の脚本・監督を務めた寒竹ゆり監督は、映像内の色彩に非常に強いこだわりを持っています。特に「青」はヒロイン・也英やその息子・綴を象徴する色として、意図的に描かれました。この印象的な青は「寒竹ブルー」とも呼ばれています。

他の色にも込められた意味

青色だけでなく、対照的に使われる他の色にも、それぞれ象徴的な意味が込められています。

  • 赤色:情熱や家族の温かみを象徴し、主に晴道とその賑やかな家族を表す色として使われます。食卓を囲むシーンなどで、家族が赤い服を着ているのが印象的です。
  • 黄色:海外では「嫉妬」の色とも言われますが、本作では「友情」や「恋人にはなれない関係」を意味する色として使われています。也英に想いを寄せる同僚の旺太郎(濱田岳)や、晴道の恋人・恒美(夏帆)が黄色い服を身につけているシーンが多く見られます。
  • 紫色:也英と晴道の恋を象徴する花「ライラック」の色であり、也英の「青」と晴道の「赤」が混ざり合った色であることも、二人の運命的な結びつきを示唆しているようで非常に示唆的です。

このように、登場人物の心情や状況、関係性を色彩で巧みに表現する演出が、セリフ以上に雄弁に物語を語り、作品に一層の深みと芸術性を与えています。

見事に散りばめられた伏線回収を考察

本作は、切ないラブストーリーであると同時に、物語の随所に散りばめられた巧妙な伏線が、最終回に向けて見事に回収されていくミステリーのような側面も持っています。一度観ただけでは気づかないような細やかな仕掛けが、物語の感動を何倍にも増幅させています。ここでは、特に印象的な伏線をいくつか考察します。

火星探査機「のぞみ」のメタファー

高校生の也英は、1998年7月4日に打ち上げられた日本の火星探査機「のぞみ」(PLANET-B)に、自分の名前のデータを乗せてもらうという経験をします。

宇多田ヒカルのCDという名のタイムカプセル

也英の失われた記憶が戻る、本作で最も重要な鍵となるのが、宇多田ヒカルのデビューアルバム『First Love』のCDです。大学時代、東京で再会した也英が晴道にこのCDを貸したまま、事故に遭ってしまったため、そのCDはずっと晴道の手元に残っていました。

このシーンは、音楽が人の記憶や感情をいかに強く、そして深く呼び覚ますかを象徴していますよね。宇多田ヒカルさんの楽曲の力と、満島ひかりさんの表情だけで記憶が戻る様を表現した圧巻の演技に鳥肌が立ちました。

二人の思い出を繋ぐライラックの花

雪が降る夜の街路で、日本の男性がタクシーの窓越しに座っている日本の女性に、紫色のライラックの花束を差し出している。
聖地巡礼ナビ・イメージ

第1話で現在の晴道が、まだ自分のことを覚えていない也英に贈るライラックの花束。也英が「一番好きな花なんです」と無意識に呟くこの花は、二人の思い出の象徴です。物語の始まりと終わり、過去と現在を繋ぐ、非常に重要なアイテムとして描かれています。

「初恋 Netflix 気持ち 悪い」との感想の訳

『First Love 初恋』は、Netflixが発表した「日本のNetflix週間TOP10」で1位を獲得するなど、国内外で絶賛され、多くの視聴者から極めて高い評価を得ている作品です。しかしその一方で、検索窓には「気持ち悪い」といった、一見するとネガティブな関連ワードが表示されることもあります。これは、作品のテーマや描写が一部の視聴者の感性には合わなかった結果、生まれた感想が反映されたものと考えられます。

なぜこのような正反対の感想が生まれるのか、その理由を多角的に考察してみましょう。

考えられる理由

  1. 過剰に純粋で劇的な恋愛描写への違和感
    20年以上にわたり一人の相手をひたむきに想い続けるという、あまりに純粋でドラマティックなストーリー展開が、一部の視聴者にとっては現実離れしていると感じられ、「クサい」「重すぎる」といった感情に繋がり、それが転じて「気持ち悪い」という辛辣な表現になった可能性があります。
  2. 登場人物の行動原理への共感の難しさ
    特に、現在の晴道が長年付き合っている恋人(恒美)がいるにもかかわらず、初恋の相手である也英を追い求め、結果的に恒美を深く傷つけてしまう行動は、その立場によっては「誠実ではない」「自己中心的」と捉えられるかもしれません。登場人物の感情の機微が非常に繊細に描かれている分、その行動原理に共感できない場合、キャラクターに対して否定的な感想を抱くことも十分に考えられます。
  3. ノスタルジックな演出への世代間ギャップや感性の違い
    1990年代のカルチャーや空気感が、当時のヒット曲と共に色濃く反映されているため、その時代を知らない若い世代の視聴者にとっては、ノスタルジーを感じにくく、演出が古臭く見えてしまう可能性も否定できません。また、詩的なセリフ回しや映像表現が、一部の視聴者にとっては冗長に感じられたり、肌に合わなかったりすることも考えられます。

もちろん、これらはあくまで一部の意見に対する考察です。前述の通り、実際には「感動した」「人生最高のドラマ」といった称賛の声が圧倒的多数であり、作品の全体的な評価は非常に高いという点は改めて強調しておきます。どのような優れた作品にも様々な感想や解釈が生まれるのは自然なことであり、こうした多様な意見が存在すること自体が、この作品が多くの人々の心に深く刺さった証左と言えるのかもしれません。

まとめ:最終回とfirst love 初恋の相関図

最後に、多くの涙を誘った感動の最終回までの流れと、この記事で解説してきた『First Love 初恋』の要点をリスト形式で総まとめします。この記事を通して、登場人物たちの複雑な関係性や、20年という歳月が生んだ物語の深さを、相関図を片手にもう一度、再確認していただけたなら幸いです。

  • 物語は野口也英と並木晴道の20年以上にわたる壮大な初恋を描く
  • 1990年代後半の「過去」と2018年以降の「現在」の時間軸が交錯しながらストーリーは展開する
  • 主要キャストは円熟した演技が光る満島ひかりと佐藤健のW主演
  • 若き日の二人を透明感あふれる八木莉可子と木戸大聖が好演した
  • 也英は大学時代の不慮の交通事故により晴道に関する記憶を全て失ってしまう
  • この記憶喪失が原因で二人は20年近くもの間、離れ離れの人生を歩むことになった
  • 現在の也英は夢を諦めタクシードライバー、晴道は元自衛官の警備員として働く
  • 二人が暮らす札幌の街で偶然再会したことから、止まっていた運命が再び動き出す
  • 色彩による演出が巧みで、特に「青」は也英の純粋さや希望を象徴する重要な色として使われる
  • 火星探査機「のぞみ」や宇多田ヒカルのCDなど、多くの伏線が見事に散りばめられている
  • 物語の主要な舞台は北海道であり、札幌を中心とした美しいロケ地も大きな魅力の一つ
  • 宇多田ヒカルの名曲「First Love」と「初恋」が、物語の世界観と見事に融合し感動を深める
  • 也英は晴道から渡されたウォークマンで「First Love」を聴き、全ての記憶を劇的に取り戻す
  • 最終回、也英は晴道が残した手紙を頼りに、彼がいるアイスランドへと向かう
  • 長い時を経て異国の地でついに再会を果たし、二人の初恋は永遠の愛として結ばれる
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参考